FEB 20 2019

不意打ちの涙

先日に私と妹、母の三人で竹内まりやのライブ映画を観てきました。

と言っても失礼ながら私達はファンではないどころか知っている曲もあまり多くありません。

しかし先日別の映画の前に流れたこの映画の予告編を観た私の妹がなんかいいかもよ、

と軽い気持ちでチケットを取ったのです。

ライトなファンどころかあまり詳しくない、

ただ『ベテランのライブを大画面と良い音響で体験できるっていいよね』くらいの

軽い気持ちで映画館のシートに座った私でしたが

上映開始30分もしない頃まさかの出来事が起こりました。

聴いたことのない曲の場面で目から涙が溢れてきたのです。

大画面のなか直立し真摯に歌う彼女に集中するほかない環境ゆえに

歌がダイレクトに入ってきたのでしょうか。

確かにシンプルでありながら良い歌ではあるのですがまさかこんなに自分が泣くとは。

その歌の間、とめどなく流れる涙に自分でもただただ驚くばかりでした。

後で聞いたら実は母と妹もまったく同じところで大泣きしていたのです。

普段感涙ポイントが微妙に違う三人が同じところでぼろぼろ泣いていたなんて。

ファンではなかった私達がこれだけ泣かされたとあれば

周りのファンのお客さんはもうとんでもないことになっていたのではないでしょうか。

気になります。

それにしても不意をつかれた感涙って疲れるんですね。ご存知でしたか?

終演後、それぞれの瞼に独特の疲労感を残しながら私達は映画館を後にしたのでした。

ちなみに映画は彼女の歌唱力と年齢不詳っぷり（謎!!）に圧倒され続けたためか、

上映時間が１時間４０分程度だったことが信じられないくらいの濃い内容でした。

まさに竹内まりや恐るべし、です。

このように、自分の好みや趣味と違ったものの中にこんな思いがけない感動を与えてくれるものって

ほかにもまだまだ沢山あるのでしょう。

皆さんも普段とは違う選択をして思いがけない感動と遭遇してみてはいかがでしょうか。